トップメッセージ

 株主の皆様には、平素より格別のご支援を賜り、厚く御礼申しあげます。

 2016年3月期における当社の業績につきましては、売上高2,815百万円、営業利益237百万円、経常利益231百万円、当期純利益145百万円と、いずれも開示させていただいたレンジの上限値に近い数値、とくに経常利益においては上限値を上回る結果となりました。
 前期は決算期の変更(12月31日を3月31日に)により、15ヶ月の変則決算としておりましたので、前期の比較対象期間を当期と同期間(12ヶ月)に調整後比較した場合、当期の売上高、営業利益、経常利益、純利益についていずれも過去最高値となりました(売上においては、調整前においても過去最高)。
 コスト全体では、ライセンス仕入れの増加、事業拡大を見込んだ人員や外注費等の増加がございましたが、利益率の高いライセンス販売が高く推移したことにより、これらの固定費増を吸収しております。
 また、上記財務状況や経営環境等を勘案した結果、当期末において当社初の配当を実施するに至りました。

 創業以来、当社が主軸事業としてシステムの開発・提供をしてまいりました通信インフラ・プラットフォーム市場においては、昨今、 MVNO(仮想移動体通信事業者)やIP 無線といった新しい事業モデルやニーズを含めて成長を続けており、今後10年以上に亘り活発であることが確実な状況と見られております。こうした中で、「インフラ・プラットフォーム志向を軸としてソリューション・サービスも志向する」という全社方針の下、事業分野を「通信システム・ソリューション」、「エンタープライズ・ソリューション」、「保守サポート・サービス」に分類し、蓄積したノウハウをエンタープライズ向けを中心とするソリューション・サービス事業にも展開し、事業ポートフォリオの最適化を進めてまいります。
 さらに、当事業年度は、創業15周年(上場10周年)を迎える節目の年でもあり、社員一丸となって一層の事業拡大にチャレンジし、本則市場へのステップアップも目指す所存です。

 通信システム・ソリューションにおいては、他社に先駆けてIntel DPDK※1技術によるハイパフォーマンス化を施したソフトウェアSBC、および国内でも最も長い運用実績を持つ大容量クラウドPBX(IPセントレックス)ソフトウェアを軸として、インフラコストの低廉化、NFVなどの仮想化技術を活用した運用保守効率とサービス品質の向上を可能とする製品を提供してまいります。
 また、MVNO/MVNE事業者には、エンドユーザの期待の高まりと競争の激化の中で、低価格戦略とサービス開発の柔軟性を可能とする、vEPC、vIMS、運用監視・セキュリティ関連などの先進的なソフトウェア製品を提供してまいります。
 さらに、各種無線事業者向けには、IP無線関連ソリューション(従来の無線事業インフラと携帯電話インフラとのシームレスな利用を可能とするもの)の開発に注力し、従来の無線システムの課題を解決すべく提案、開発を拡大していく予定です。
※1 ネットワーク処理を飛躍的に向上させるライブラリ 

 エンタープライズ・ソリューションにおいては、電話インフラのIP化がますます加速してきており、VoIP GWやスマホGWとして通信事業者との接続実績が多数ある企業向けソフトウェアSBCと、クラウドPBXソリューションを中心に展開してまいります。
もう一つの軸であるVL(通話録音)製品も、コールセンター等でのVOC(Voice of Customer)ソリューションに加えて、IPネットワークにより集約された「音声ビッグデータ」を、AI等を駆使して利活用する方向性が見えてきており、音声認識、感情分析などの製品化を推進して、積極的に展開してまいります。すべての企業にコンプライアンス対応だけでなく、積極的に音声コミュニケーションのデータを分析活用して頂くために、ソリューションの徹底的な低価格化と導入運用の簡易化に努めていまいります。
 また、U³ (ユーキューブ)サービスは、自社開発力の強みを活用して、大手通信事業者のサービスではカバーできないニッチなニーズや特殊な業種、業態に着目したサービスの提供を可能といたします。また、OEMとしての提供も積極的に展開してまいります。
 なお、当社は国内で唯一、IP電話関連のセキュリティ診断とIDS等のソリューションを提供できる存在として、あらゆる製品開発において高いセキュリティ性能を担保しております。

 保守サポート・サービスにおいては、従来から売上の多くを占める通信事業者に対する24時間365日の全国保守体制を継続し、さらに、その高品質な保守サポートサービスを、今後の成長事業と位置づけているエンタープライズ事業において獲得する企業ユーザーに対し提供することにより、事業基盤の安定拡大につなげてまいります。

 株主の皆様におかれましては、引き続きさらなるご支援とご指導を賜りますよう心よりお願い申しあげます。

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代表取締役 執行役員 社長 大西 新二