クラウドPBXのメリットやサービスを解説!

この記事では、クラウドPBXのメリットや活用できるクラウドPBXサービスについて詳しく解説します。「オンプレミスPBX vs. クラウドPBX徹底解説!」の記事も併せてご覧いただくことで、より深い理解が得られます。

DXの普及について

海辺でテレワークをする女性

DX(デジタルトランスフォーメーション)の進展

近年、DX(デジタルトランスフォーメーション)の普及は日本国内で急速に進んでいます。

競争力を維持するため、製造・小売・サービス業など多くの業界がデジタル化を推進しています。クラウドサービス、AI、ビッグデータ解析など、最新のテクノロジーを活用する動きが増加しているのが特徴です。

富士キメラ総研 2024コミュニケーション関連マーケティング調査総覧引用グラフ

出典:富士キメラ総研  2024 コミュニケーション関連マーケティング調査総覧
(2024年度見込 2025年度以降予測)<クラウドPBX市場>

富士キメラ総研の調査では、国内のクラウドPBX市場は年々増加しており、中小企業においてもその重要性が認識されています。

ただし、多くの企業がまだデジタル化の初期段階にあり、人材不足や組織文化の変革が進まない場合、DXの進展が遅れるリスクもあります。それでも、政府や各種団体の支援のもと、より多くの企業がDX推進に取り組むことが期待されています。

DXにおけるクラウドPBXの役割

DXの進展に伴い、企業は電話インフラのクラウド化を進めています。クラウドPBXは、従来の電話システムとは異なり、必要な電話機能をインターネット経由で提供するため、企業は物理的なPBX装置を持たずに柔軟に利用できます。

そのため、クラウドPBXは、リモートワーク対応、システム統合(CRMやCTI連携)、運用コスト削減などの観点から、導入が加速しています。

クラウドPBXの可能性

テレワークで活用できるツールを使う人たち

次に、クラウドPBXがどのように企業のコミュニケーションを改善し、業務効率を向上させるかを具体的に解説していきます。

モバイルアクセス性

クラウドPBXの大きなメリットの一つは、モバイルアクセス性の高さです。

インターネットを介してどこからでも利用できるため、オフィス、リモートワーク、出張先、自宅など、あらゆる場所で業務用の電話機能を活用できます。これにより、従業員は時間や場所に制約されず、常に会社や顧客とスムーズにコミュニケーションを取ることが可能です。

従来のオンプレミス型のレガシーPBXでは、専用の電話回線が必要であり、オフィス内でしか使用できないことが一般的でしたが、クラウドPBXはこうした制約を取り払い、柔軟で効率的なコミュニケーション環境を提供します。特に、テレワークが一般化している現在、クラウドPBXは業務の円滑化に欠かせない存在となっています。

コスト効率

クラウドPBXは、初期費用および運用コストの両面で従来のオンプレミスPBXに比べて非常に経済的です。

オンプレミス型では、高額な専用ハードウェアや導入工事が必要であり、さらにメンテナンス費用や技術者の派遣コストが発生します。一方、クラウドPBXではこうした設備投資が不要で、多くの場合、月額料金のサブスクリプションモデルが採用されており、導入の際の負担が軽減されます。

また、サーバーの保守や障害対応はプロバイダー側が管理するため、企業は専任の担当者を置く必要がありません。これにより、運用コストを大幅に削減し、リソースを他の業務に集中させることができます。結果として、クラウドPBXはコストパフォーマンスに優れた選択肢であり、多くの企業にとって魅力的なソリューションとなっています。

可用性

クラウドPBXは高い可用性を持ち、災害時にも強い通信インフラを提供します。

多くのプロバイダーは、堅牢なデータセンターでクラウドPBXサービスを運用しており、地震や台風、火災などの災害時にも業務が中断しないよう設計されています。また、複数のサーバーやデータセンターでバックアップが取られているため、サーバー障害が発生しても別の拠点に自動で切り替わり、ダウンタイムを最小限に抑えることが可能です。

このように、クラウドPBXは安定した通信を維持する堅牢なシステムであり、企業が安心して利用できる点が大きな強みです。

機能拡張性

クラウドPBXは、企業のニーズに応じて機能を柔軟に拡張できるのも大きな魅力です。

例えば、通話録音や音声認識、CRM(顧客管理システム)との連携など、ビジネスニーズに合わせた機能追加が簡単に行えます。従来のオンプレミスPBXでは、ハードウェアの追加や大規模な設定変更が必要でしたが、クラウドPBXではオンライン上の管理画面から操作できるため、専門的な知識がなくても利用可能です。

これにより、スタートアップから大規模企業まで、どのような規模のビジネスにも対応できる柔軟性を持ち、企業の成長に伴う拡張が容易に行えるのがクラウドPBXの特徴です。

グローバルなビジネス対応

クラウドPBXは、国境を越えたビジネスコミュニケーションを効率化します。

インターネットを介して世界中のどこからでも利用できるため、多国籍企業や海外拠点を持つ企業にとって理想的なソリューションです。

これにより、国際通話コストの削減や、異なるタイムゾーンのチーム間でリアルタイムのコミュニケーションが可能となり、業務効率の向上に寄与します。グローバル展開を目指す企業にとって、クラウドPBXは欠かせないツールとなっています。

チームコミュニケーションの向上

従来のオンプレミスPBXでは、場所やデバイスに制約があったため、リモートワークや複数拠点間での円滑なコミュニケーションには限界がありました。

しかし、クラウドPBXの導入により、これらの課題は解消されます。クラウドPBXはインターネットを介してどこからでもアクセス可能なため、柔軟な働き方を実現する環境を簡単に整えることができます。

クラウドPBXを活用することで、リモートワーク中でも社内チーム間のコミュニケーションを円滑に保つことが可能です。オフィス内だけでなく、在宅勤務や出張先でもスムーズに同僚と連絡を取り合えるため、業務効率の向上に寄与します。さらに、柔軟な働き方を支える強力なインフラとして、現代のビジネス環境において不可欠な役割を果たします。

カスタマーサポートの強化

クラウドPBXは、企業のカスタマーサポート体制を大幅に強化するための機能を数多く提供しています。特に、IVR(自動音声応答システム)を活用することで、顧客からの問い合わせを適切な担当部署へ自動振り分けすることが可能です。これにより、顧客対応の効率が飛躍的に向上し、問い合わせへの迅速かつ正確な対応が実現します。

また、クラウドPBXには、通話モニタリングや録音機能といった、顧客対応の品質を管理するための便利な機能も含まれています。一部のクラウドPBXサービスでは、通話内容を自動でテキスト化する機能や、AI技術を活用した分析機能を提供しており、顧客満足度の向上に役立てることができます。

クラウドPBX導入時に注意するポイント

クラウドPBX導入時に注意するポイント

企業がPBXの導入を検討する際、クラウドPBXとオンプレミスPBXのどちらを選ぶかで悩むことが多いでしょう。ここでは、クラウドPBXのメリットとデメリットについて詳しく解説します。

クラウドPBXのメリット

現代のビジネス環境において、クラウドPBXは多くの利点を持つ理想的なコミュニケーションソリューションとして注目されています。

  • インフラストラクチャの負担が少ない
    クラウドPBXは専用の物理設備を必要としないため、導入が非常に簡単です。オンプレミスPBXでは配線工事や専任の技術者による設定が必要でしたが、クラウドPBXはインターネット接続があれば短時間で設定が可能です。また、システムの保守やメンテナンスはサービスプロバイダが行うため、専任スタッフを配置する必要がなく、管理コストや運用リソースを大幅に削減できます。
  • 導入コストが低い
    クラウドPBXは物理的なPBX設備やサーバーの購入が不要で、初期投資を大幅に抑えることができます。オンプレミスPBXで発生する設置費用やメンテナンスコストが不要なため、月額料金のサブスクリプション形式で利用でき、中小企業やスタートアップにも導入しやすいのが特徴です。
  • 拡張性が高い
    クラウドPBXは、企業の規模やニーズに応じてユーザー数や機能を柔軟に追加できるため、スケーラビリティに優れています。端末・回線の追加や、スマートフォンアプリ・ソフトフォンとの連携により、リモートワーク環境や多拠点運用にも対応できます。オンライン上での操作で機能拡張が可能なため、物理的な工事や高額なコストを必要とせず、必要に応じて費用を調整できる点も魅力です。
  • リモートアクセスの利便性
    インターネットがあればどこからでもアクセスできるクラウドPBXは、テレワークやリモートワークに最適です。従業員は自宅や出張先でも社内電話システムを利用でき、業務をスムーズに進められるため、柔軟な働き方をサポートします。また、スマートフォンやパソコンからも簡単に利用できるため、様々なデバイスで業務を行うことが可能です。
  • データの安全性とバックアップ体制
    クラウドPBXは、データをクラウド上に保存するため、物理的な損傷や盗難のリスクがありません。データセンターでの強固なバックアップ体制により、災害時やトラブル発生時にも迅速な復旧が可能です。これにより、業務中断のリスクを最小限に抑えることができます。
  • 常に最新機能を利用可能
    クラウドPBXは、プロバイダが定期的にソフトウェアを更新するため、最新の機能やセキュリティ対策を常に利用できます。新しい機能の導入やアップデートが自動で行われるため、追加のコストや手間がかかりません。

クラウドPBXのデメリット

クラウドPBXには多くのメリットがありますが、導入時にはいくつかのデメリットも考慮する必要があります。

  • セキュリティリスク
    クラウドPBXはデータがクラウド上に保存されるため、不正アクセスや情報漏洩のリスクが伴います。信頼性の高いプロバイダを選び、保存データの暗号化やアクセス管理の徹底などの対策を講じることが重要です。
  • インターネット依存
    クラウドPBXはインターネット接続が必須であり、ネットワークが不安定になるとサービス品質に影響を与える可能性があります。接続障害や停電が発生した場合、一時的に通話ができなくなるリスクがあるため、バックアップ回線や無停電電源装置(UPS)の導入が推奨されます。
  • レガシーシステムとの互換性
    クラウドPBXサービスでは一般的に、接続が可能なゲートウェイや電話機を指定しています。これはインターネット技術の仕組み上、異なるシステムやサービス間での通信が難しいためです。
    そのため、既存のオンプレミスPBXや古い電話機との互換性がない場合、移行プロセスに手間がかかる可能性があります。プロバイダが提供する相互接続のオプションを確認し、必要に応じて適切な技術的サポートを受けることが重要です。
    こうした課題を解決するためには、クラウドPBXを提供するプロバイダが、システムやサービス間の相互接続に必要な技術やノウハウを備えており、古いPBXシステムと相互接続できるサービスを提供しているかを確認することも一つの手段になります。
  • サポート依存
    クラウドPBXはプロバイダによる運営・管理に依存しているため、トラブル発生時にはプロバイダのサポートが不可欠です。
    緊急時に迅速な対応が可能なプロバイダを選び、サポート内容や対応時間を事前に確認しておくことが求められます。

導入のポイント

クラウドPBXを導入する際には、自社の業務形態や成長計画に合ったサービスを選ぶことが重要です。また、将来的な拡張性や管理コストも考慮し、プロバイダとの連携を通じて最適なソリューションを構築することが成功の鍵となります。

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