事例:IMSソリューション

XIシリーズのIMSソリューションは、サービスレイヤーからIMSレイヤーまでの、通信事業者のコア・ネットワークを形成する機能を提供するサーバーシステム群です。3GPP標準のIMSアーキテクチャを採用することにより、IMS対応機器との接続性を提供するとともに、従来のVoIP端末も同時に収容することが可能となっています。また、オプションのアプリケーションサーバー(AS)としてIPセントレックスや電話会議機能が用意されており、法人向けサービスにも対応します。

大手事業者様

製品名 IMS機能名 機能概要
NXI-HSS HSS ユーザ情報やサービス情報を一元的に管理するデータベースサーバです。Diameterにより通信を行います。
NXI-SCSCF S-CSCF 端末や他サーバとの接続制御を行うサーバです。SIPレジストラ機能を持ちます。加入者系交換機(C5SS)に相当します。
NXI-ICSCF I-CSCF プロキシタイプのSIPサーバで、他網からのSIPメッセージを自網内の適切なサーバへ転送する機能を提供します。
NXI-PCSCF P-CSCF B2BUA(Back to Back User Agent)タイプのSIPサーバで、ユーザがIMS網にアクセスする際の最初のアクセスポイントとしての機能を提供します。またユーザに対するSBC機能も提供可能です。
NXI-CXAS AS 一般加入者系電話サービス、IPセントレックスサービスを提供するASです。
NXI-3PCC AS クリック・ツー・ダイヤル等の3PCC系サービスを提供するASです。
NXI-ETS AS 緊急呼を提供するASです。
NXI-IBCF IBCF 網間や他システムとの間に配置し、トポロジ隠蔽やファイアーウォールとしての 機能を提供します。
Dialogic Media Server MRF トーンやアナウンスなどのメディアリソースを提供し ます。また、電話会議などでは音声をブリッジする役割を担います。

メリット

アプリケーションの独立性
IMSアーキテクチャではアプリケーションの独立性が高く、VoIPのコアシステムに手を加えることなく機能を拡充することができますので、開発コストを落としながらサービス提供スピードを上げることが可能となります。
仮想化によるTCO削減
NXIシリーズのIMSソリューションは、仮想化技術によりサーバーリソースの最適化を図っています。これにより、ハードウェア量を大幅に削減し、既存システムに比べてランニングコストを30%、電力消費量を50%低減することに成功しました。
既存資産の有効活用と段階的マイグレーション
NXIシリーズのIMSソリューションは、携帯電話やマルチメディア端末だけでなく、従来の固定電話用のVoIPを同時にサポートするハイブリッド・システムです。VoIP網の既存システムや、お客様宅内の機器を変更する必要がありません。新たなアプリケーションやデバイスを同時に提供しつつ、既存のVoIPインフラを段階的にマイグレーションしていくことが可能となります。

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